厚生労働省から、令和2年2月26日に開催された「第85回 労働政策審議会労働条件分科会労災保険部会」の資料が公表されました。
今回の部会では、「労働者災害補償保険法施行規則等の一部を改正する省令案要綱」について、諮問が行われています。
この省令案要綱では、次のような改正が行われる予定であることが明らかにされています。
●介護(補償)給付等の最高限度額・最低保障額の見直し
●障害(補償)年金及び傷病(補償)年金の定期報告等の見直し
●時間外労働等改善助成金の見直し
●社会復帰促進等事業の根拠規定の明記 など
施行時期は、一部を除き、令和2年4月1日と予定されています。
特に、「時間外労働等改善助成金の見直し」が気になるところです。
概要は次のとおりです。
〇事業名の変更
中小企業事業主が働き方改革を円滑に行うことを支援する助成金であることを明確化するため、その名称を「働き方改革推進支援助成金」と変更する。
〇助成対象の拡充等
これまでの「時間外労働上限設定コース(法施行前までに時間外労働の上限設 定を支援)」及び「職場意識改善コース(労働時間の短縮及び年次有給休暇取得に向けた環境整備を支援)」を廃止し、新たに「労働時間短縮・年休促進支援コース」を設ける。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<第85回 労働政策審議会労働条件分科会労災保険部会/資料>
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09779.html
★「働き方改革推進支援助成金」の全体像については、次の資料の6ページをご覧ください。